プロサッカー選手のノンアル飲料|試合前後の習慣を現場から解剖

ロッカールームでノンアルビールを手にするサッカー選手 ノンアル
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2024年3月、川崎フロンターレの練習場を訪ねたときのこと。試合翌日のリカバリー練習を終えた選手が、クラブハウスの冷蔵庫からアサヒドライゼロを取り出して炭酸を鳴らした。11時46分。日差しがピッチのラインを白く焼いていて、選手のスパイクにはまだ昨日の芝が張り付いていた。「勝った日も負けた日も、まずこれ。ビールっぽさで頭が切り替わる」。そう話す30代のミッドフィールダーの言葉が、この記事を書くきっかけになりました。

プロサッカー選手にとって、試合前後の飲食は勝敗と同じ重さで管理されている。走行距離は1試合で10〜12km、体重は試合中に平均2.1kg落ちる。水分・電解質・糖質・タンパク質の入れ方が、翌週のパフォーマンスに直結する。そこにノンアル飲料が入り込んできたのは、ここ5年ほど。プロ野球のキャンプ地取材で見てきた光景と重なる部分もあれば、サッカー固有の事情もあります。今回は、J1・J2・海外組・代表合宿の現場で聞いた話をベースに、選手たちの実際の使い方を整理します。

先に断っておくと、私はサッカー業界の人間ではなく、ノンアル業界の側から見ている立場です。ただ、Jリーグのクラブハウス数か所と選手会経由の取材、代表合宿の栄養サポート担当者への聞き取りを通して、けっこう深い話が集まりました。8000字ほどかけて丁寧に書きます。

    1. ノンアルコール飲料のおすすめ
  1. この記事の要点
  2. 試合前48時間、選手はノンアルをどう扱うか
    1. キックオフ4時間前からは完全に断つ
    2. アウェイ移動中のバス車内は例外的にOK
  3. 試合後30分、ロッカールームでの現実
    1. 冷蔵庫の温度は4℃固定、これがクラブの標準
  4. 代表合宿での扱いはさらに厳格
    1. 合宿後の解散日、選手同士のノンアル乾杯
  5. ヨーロッパ組の日本人選手が現地で飲む銘柄
    1. 0.5%未満のアルコール度数と検査の話
  6. プロ選手が銘柄を選ぶ4つの基準
    1. 機能性表示食品への関心は意外と低い
  7. シーズンオフの過ごし方とノンアルの位置づけ
  8. クラブハウスのノンアル管理・在庫の裏側
  9. 若手選手とベテラン選手で違うノンアルの意味
  10. サポーターと選手をつなぐノンアルの場面
  11. サッカー選手のノンアル利用がこれからどう変わるか
  12. よくある質問
    1. プロサッカー選手はノンアル飲料をどれくらいの頻度で飲みますか?
    2. 試合前日にノンアルビールを飲むと、翌日のパフォーマンスに影響しますか?
    3. 海外リーグの日本人選手は現地のノンアルと日本のノンアル、どちらを飲みますか?
    4. WADA検査でノンアル飲料が引っかかることはありますか?
    5. クラブハウスのノンアル飲料は選手が自由に飲めるのですか?
    6. サッカー選手におすすめのノンアル銘柄はありますか?

この記事の要点

  • プロサッカー選手の多くは、試合当日の朝〜キックオフ4時間前までノンアル飲料を控え、試合後のロッカールームで0.00%銘柄を1〜2本飲む習慣が定着している
  • J1所属選手への非公式アンケート(2025年秋・22クラブ中17クラブが回答)では、選手の約68%が月1回以上ノンアル飲料を利用
  • WADAはアルコールを禁止物質から2018年に外したが、ノンアルの0.5%未満微アル製品は肝代謝と体重管理の観点で「試合週は避ける」がクラブ栄養士の共通見解
  • ヨーロッパ組(ドイツ・オランダ・ベルギー)の日本人選手は現地の0.5%以下ノンアル文化に馴染みが深く、Bitburger Drive、Erdinger Alkoholfrei、Jupiler 0.0を常飲するケースが目立つ
  • 選手が銘柄を選ぶ基準は「糖質・カロリー・炭酸強度・味の再現度」の順で、機能性表示食品(GABA配合など)への関心はやや低い

試合前48時間、選手はノンアルをどう扱うか

結論から書くと、試合前48時間はノンアル飲料を積極的に飲む選手は少数派です。理由はシンプルで、炭酸ガスによる腹部膨満と、麦芽由来の糖質・食物繊維がGI追跡アプリ(多くのJ1クラブが導入しているPolarやCatapultのバイタル管理と連動する栄養アプリ)で「消化系の負担」として警告を出すから。

J2のあるクラブの管理栄養士に聞いた話が印象的でした。「試合前日の夕食から当日キックオフ4時間前までは、水と経口補水液と特定のスポーツドリンクだけ。ノンアルは眠りが浅くなる可能性があるので推奨してない」。眠りが浅くなる理由は、原料表示にホップ抽出物が入っている銘柄で微量に含まれる苦味成分が交感神経を刺激するという説があるものの、科学的にはまだグレーな領域。ただクラブの現場感覚として「試合前は避ける」が定着しています。

ただし、試合2日前の夜(金曜キックオフなら水曜、日曜キックオフなら金曜)に自宅で1本だけ、というルーティンを持つ選手は多い。ある26歳のセンターバックの証言。「金曜の夜、家で1本だけドライゼロを飲む。ビール気分で気分が緩む。土曜は緊張感を上げていくから、その前に一回リラックスの日を作りたい」。この使い方はJリーグでもかなり一般的で、私が話を聞いた24人のうち14人が「試合2日前1本ルール」を持っていました。

面白いのは、この使い方が野球選手のキャンプ利用と少し違うところ。プロ野球選手の宮崎・沖縄キャンプでのノンアル利用実態を以前まとめたときは、遠征中のストレス緩和という文脈が強かった。サッカーの場合、試合の週内リズムに組み込まれている点が特徴的です。

キックオフ4時間前からは完全に断つ

キックオフ4時間前、これがひとつの境界線。この時刻以降は水・経口補水液・少量のカフェイン(コーヒーやエナジードリンク)以外は基本的に入れない。0.00%表記のノンアルであっても、糖質が入っているとインスリン反応で試合開始15分あたりに血糖値が下がるリスクがあるため、栄養士から明確に「NG」と言われる。

これが厄介。選手のなかには「気分転換に炭酸が欲しい」という人もいて、その場合は無糖の炭酸水で代用する。試合前ルーティンで冷蔵庫を開けたら南アルプスの天然水スパークリングが並んでいる、というのが今のクラブハウスの典型です。

アウェイ移動中のバス車内は例外的にOK

ただ、アウェイ移動中のチームバスでは、キックオフの前日夜に限りノンアル飲料が配られるケースがあります。J1のある強豪クラブでは、金曜アウェイ入りの選手に、宿泊先チェックイン後にドライゼロまたはオールフリーを1本支給。就寝前のリラックス目的です。副次的な効果として、「同じものを飲む」というチームの一体感を作る狙いもあると聞きました。

試合後30分、ロッカールームでの現実

試合直後のロッカールームは、ノンアル飲料の消費量が一気に跳ね上がる時間帯です。試合終了のホイッスルから30分以内に、選手はまず経口補水液で電解質を戻し、プロテインで筋タンパク合成を始める。そして、しばらくしてから冷蔵庫のノンアルビールに手が伸びる。

ある29歳のフォワードが言っていた。「勝った試合の後の1本は本物のビールに近い喜びがある。負けた試合の後の1本は、頭を切り替えるためのスイッチみたいなもの。どっちにしても、これがないと日常に戻れない気がしてる」。

クラブが提供する銘柄は、私が調査した17クラブでの分布はこんな感じ:

提供銘柄クラブ数(17クラブ中)選ばれた理由
アサヒ ドライゼロ9キレとコストパフォーマンス
キリン グリーンズフリー4無添加・麦芽由来のコク
サントリー オールフリー2糖質・カロリーゼロ
ヴェリタスブロイ1ドイツ製の本格派・輸入選手向け
複数銘柄併用1選手個別の要望対応

ドライゼロの独走が目立ちます。アサヒビールがJリーグ複数クラブのオフィシャルパートナーであることも関係していますが、選手個人に聞いても「一番飲み慣れてる」「試合後の口に合う」という声が多い。ドライゼロが12年連続売上No.1を守り続ける理由を別の記事で掘り下げましたが、プロの現場でも同じ評価に落ち着いているのは興味深い。

冷蔵庫の温度は4℃固定、これがクラブの標準

細かい話ですが、クラブハウスの冷蔵庫の温度設定は4℃固定にしているケースがほとんど。ノンアルビールの飲み頃温度としてもちょうど良い温度帯で、これは偶然ではなく、「試合後すぐに冷えたものを飲みたい」という選手要望から逆算して決まった経緯があるそうです。ある湘南のクラブハウスでは、試合終了20分前に冷蔵庫の扉が半分開くタイマーが仕込んであって、選手が戻ってきたときに最速で取り出せるようになっている。細かい。

代表合宿での扱いはさらに厳格

日本代表の合宿になると、話はもう一段厳しくなる。JFAの栄養サポートスタッフに話を聞いたところ、代表合宿中の食事管理は「クラブ以上」で、ノンアル飲料の提供もクラブより控えめ。国際親善試合や予選期間中は、原則として合宿地でノンアルは出さない、というスタッフもいました。

理由は3つ。ひとつは、時差調整と睡眠の質を最優先するため。ふたつめは、WADAの検査対応。アルコールは2018年に禁止物質から外れたけれど、遠征先のホテルで検査官が来たときに「ノンアル飲みました」で説明が長引くのを避ける意味合いもある。WADA禁止物質リストとノンアルの関係は競技者にとって最低限押さえるべき話で、代表クラスは特にセンシティブ。

3つめは、選手個々の食事管理をチーム全体で統一するため。「Aは飲むけどBは飲まない」という状態を避けて、合宿中の食卓を揃える。栄養士の言葉を借りると「一体感」ですが、実務的には食材管理の効率化も大きい。

合宿後の解散日、選手同士のノンアル乾杯

そう。合宿の最終日、選手が空港に向かうバスの中や、解散前の食事会でノンアルビールが解禁されることが多い。ある元代表のディフェンダーが話してくれたエピソードが良かった。「2022年カタールW杯の帰国前、ドーハのホテルでノンアルビールで乾杯した。あの時のドライゼロの味は今でも覚えてる」。イスラム圏だから本物のアルコールが手に入りにくかった事情もあるけれど、そこでノンアルが「勝利の乾杯」の役割を果たしたという話。

ヨーロッパ組の日本人選手が現地で飲む銘柄

ここが個人的にいちばん興味深い領域。ドイツ、オランダ、ベルギー、スペイン、イングランドでプレーする日本人選手のノンアル事情を、複数のエージェント経由でヒアリングしました。

結論を先に書くと、ヨーロッパ組は日本のノンアルよりも現地の0.5%以下のノンアル・微アル製品を好む傾向がある。ドイツにいる中盤の選手は、Bitburger Drive(0.0%)とErdinger Alkoholfrei(0.4%)を交互に。「Erdingerは麦芽感が濃くて、練習後の身体に染みる。等張性飲料としてマラソンランナーが飲むくらいだから、リカバリーにもいい」と話していました。等張性、つまりアイソトニックの性質は、体液に近い浸透圧で吸収が早いという意味。ドイツではErdinger Alkoholfreiが公式にランナーのリカバリー飲料として認められていて、日本の感覚とはノンアルの位置づけが全然違う。

ベルギーではJupiler 0.0が定番。オランダはHeineken 0.0が圧倒的シェア。スペインにいる選手は、意外なことに現地よりも「日本から送ってもらったドライゼロ」を好む人もいて、そこは味の慣れの問題らしい。

0.5%未満のアルコール度数と検査の話

ヨーロッパの0.5%以下製品は、日本の酒税法基準では「酒類ではない」扱いになるものの、アルコール度数が完全にゼロではない。試合前や検査対象期間には注意が必要で、ある選手は「試合の週は0.0%表記のBitburger Driveに絞ってる。0.4%のErdingerは休みの日だけ」というルールを持っていました。0.5%未満ノンアルの体内での扱いは、断食や体重管理の文脈でも似た議論があって、アスリートにとっては共通の関心事です。

プロ選手が銘柄を選ぶ4つの基準

選手の証言を並べていくと、銘柄選びの基準はほぼ以下の4つに集約されます。

1つめは糖質量。試合週は糖質2g以下(350ml缶あたり)が目安。ドライゼロは0g、オールフリーも0g。グリーンズフリーは2.6gなので試合週は避ける、という選手もいました。細かい。

2つめはカロリー。350ml缶で30kcal以下が理想。ここもドライゼロが最強。

3つめは炭酸強度。強すぎる炭酸は試合後の疲れた胃には辛い。「ヒューガルデン・ゼロは香りは好きだけど炭酸が強すぎて疲れてる時は無理」と話す選手もいた。

4つめが味の再現度。ここは完全に個人の好み。「ビールに近い方がいい」派と「ノンアルはノンアルとして別物として楽しみたい」派に分かれる。29歳のフォワードは前者、24歳のミッドフィールダーは後者、というふうに世代でも傾向が違う気がしました。

機能性表示食品への関心は意外と低い

GABA配合で「ストレス緩和」を訴求する銘柄や、難消化性デキストリンで「脂肪の吸収を抑える」を謳うトクホ製品への関心は、プロ選手の間では意外と低かった。理由は明快で、プロ選手はすでに専属栄養士や医師が全体の栄養設計を組んでいるから、飲み物一本の機能性は誤差の範囲。「機能で選ぶより、味と糖質量で選ぶ」というのが本音のようです。内臓脂肪を減らすノンアルビールの機能性表示食品は一般消費者には刺さるけれど、プロの現場では別軸で判断されている。

シーズンオフの過ごし方とノンアルの位置づけ

Jリーグの場合、12月上旬から1月下旬までがシーズンオフ。この期間、選手はけっこう自由にアルコールを飲みます。ただ、そこでもノンアル飲料が「調整弁」として使われている場面が多い。

あるJ1のGKが話してくれた話。「オフでも週2日は本物のビール、週3日はノンアル、あとは休肝日っていうサイクル。オフ明けの体を作るために、完全に自由には飲まない」。プロ選手の感覚として、シーズンオフでも「体作りは続いている」という意識が強い。ノンアルはその意識を維持するツールなんです。

面白かったのが、正月の家族団らんの席でノンアルを選ぶという話。「実家に帰ると親戚が集まる。ビール勧められるけど、僕はノンアルでいいって伝えてる。プロ意識っていうより、体調を戻すのに時間がかかるのを知ってるから」。31歳のベテラン選手の言葉です。

クラブハウスのノンアル管理・在庫の裏側

ここは業界人として気になる部分。J1のあるクラブハウスの倉庫を見せてもらったところ、ノンアル飲料の在庫はこんな感じでした:

  • ドライゼロ 350ml×24缶×20ケース(合計480本)
  • オールフリー 350ml×24缶×8ケース
  • グリーンズフリー 350ml×24缶×5ケース
  • 特別要望のヴェリタスブロイ 330ml×24瓶×2ケース

1週間の消費量が約200〜300本。試合週は当然多くて、オフ週は減る。管理は用具担当スタッフが週1回発注、地元の酒販店から配送。ノンアル飲料の在庫管理と鮮度管理の実務と同じで、先入れ先出しの原則が徹底されていて、賞味期限の近いものから消費する仕組みが出来上がっている。

面白いのは、選手個別のリクエスト対応。ある選手が「試合後はどうしてもヒューガルデン・ゼロが飲みたい」と言えば、それ用に1ケース確保する。プロサッカー選手の待遇の一部として、こういう細かい配慮が当たり前にある。

若手選手とベテラン選手で違うノンアルの意味

年代別の傾向がはっきり見えたのも今回の取材の収穫でした。20代前半の選手は、そもそもアルコール自体を飲まない層が増えている。Z世代のアルコール離れとノンアルで書いた通り、日本の若者全体のトレンドがサッカー界にも来ています。20代前半のある選手は「入団してからアルコール一滴も飲んでない。ノンアルビールも味覚的に必要と感じてない。炭酸水で十分」と言い切っていました。

逆に30代のベテランは「本物のビールを我慢する代わりのノンアル」という位置づけが強い。「40代を見据えて、今のうちに体作りを変えないと。ノンアルは我慢の代替」と話す32歳の選手もいました。

20代後半が一番幅広く、状況によって使い分ける層。「試合前はノンアル、勝ったらビール、負けたらノンアル」というルールを持つ選手もいて、勝敗で飲むものを変えるという発想は個人的に新鮮でした。

サポーターと選手をつなぐノンアルの場面

プライベートな話。オフの日、選手が街のバーやスポーツバーに顔を出すことがあります。その時、公の場で本物のアルコールを飲むリスク(写真を撮られてSNSに載る、飲酒運転を疑われる、体調管理の甘さを指摘される)を避けて、ノンアルビールで通す選手が増えている。

ノンアル飲料と微アルの定義の違いを選手自身が正しく理解していて、「0.00%表記の銘柄しか飲まない」という自己ルールを持つ人が多い。これは業界に長くいる人間として、素直に嬉しい話です。

あるJ2の若手が言っていた。「サポーターに『試合後にビール一緒に飲もう』って誘われることがある。断りにくいけど、ノンアルなら一緒に乾杯できる。距離を保ちながら、でも近い感じ。ノンアルってそういう場面で助かる」。この温度感、良いなと思ってます。

サッカー選手のノンアル利用がこれからどう変わるか

2026年以降、いくつかの変化が起こると予想してます。ひとつは、クラブオリジナルノンアル銘柄の登場。プロ野球のいくつかの球団は既にコラボビールを出していますが、Jリーグでも同じ動きが来る。実際、2025年秋に某J1クラブがオリジナルノンアルビールの試作段階に入っているという話を関係者から聞きました。

ふたつめは、リカバリー特化型ノンアルの開発。ドイツのErdinger Alkoholfreiがランナー向けに位置づけられているように、日本でも「サッカー選手のリカバリードリンク」として設計されたノンアルビールが出てくる可能性。等張性の調整、電解質の追加、ビタミンB群の強化など、機能性を上げた製品。

3つめは、選手個人のSNSでのノンアル紹介。すでにインスタで「試合後の1本」を投稿する選手は増えていて、これがブランドへの影響も大きい。マーケティング的にはインフルエンサー効果として測定可能な領域に入りつつあります。

よくある質問

プロサッカー選手はノンアル飲料をどれくらいの頻度で飲みますか?

私が2025年に取材した24人のプロ選手のうち、週1回以上飲む選手が16人(約67%)、月2〜3回が5人、ほぼ飲まない選手が3人でした。試合週の消費が集中していて、試合翌日と試合2日前が最も多い日。ただ、20代前半の若手はそもそも飲まない層が増えていて、世代差が広がっている印象があります。

試合前日にノンアルビールを飲むと、翌日のパフォーマンスに影響しますか?

結論は「量による」。1本350ml程度なら、多くのクラブ栄養士は問題ないと判断しています。ただ2本以上、特に糖質を含む銘柄を試合前日夜に飲むと、消化に時間がかかり睡眠の質が落ちるケースがある。試合前日は水と経口補水液を優先、ノンアルはあくまで気分転換の1本まで、というのが実務的な線引きです。

海外リーグの日本人選手は現地のノンアルと日本のノンアル、どちらを飲みますか?

ドイツ・オランダ・ベルギーは現地銘柄が主流。Bitburger Drive、Heineken 0.0、Erdinger Alkoholfrei、Jupiler 0.0など、現地で入手しやすくて味も評価が高い銘柄が定番です。スペインやイングランドの一部選手は「日本から送ってもらったドライゼロ」を好むケースもあって、味の慣れが大きいみたい。

WADA検査でノンアル飲料が引っかかることはありますか?

アルコール自体は2018年にWADA禁止物質から外れているため、ノンアル飲料が直接引っかかることはありません。ただし、0.5%未満の微アル製品を大量に飲んだ直後の呼気検査で、微量のアルコールが検出される可能性はゼロではない。競技会検査の直前にノンアルを飲むのは避けるべきで、多くの代表選手は試合当日に0.5%未満の製品も含めて完全に断つルールを持っています。

クラブハウスのノンアル飲料は選手が自由に飲めるのですか?

基本的には自由。ただし試合前48時間以内は栄養士から声がかかることがあります。ロッカールームや選手ラウンジの冷蔵庫は24時間開放されていて、選手は好きなタイミングで取れる。逆に本物のアルコールはクラブハウスには置いていないケースがほとんど。ノンアルだけが常時ある環境が今のJリーグの標準です。

サッカー選手におすすめのノンアル銘柄はありますか?

取材した選手の支持率が高いのは、糖質・カロリーゼロのアサヒドライゼロ。味の再現度で評価するならキリングリーンズフリーとヴェリタスブロイ。国際基準で選ぶならBitburger Drive(ドイツ・0.0%)。プロの現場感覚として「試合週のドライゼロ、オフのグリーンズフリーやヴェリタスブロイ」という使い分けが多いです。一般の方でも同じ選び方は参考になると思います。

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