「ノンアルはお酒が入っていないけど飲んでも大丈夫?」
「ノンアルを飲んでも酔うことはあるの?」
今回は、そのような疑問に答える記事になっています。
「ノンアルならアルコールが入っていないから、飲んでも酔わないんじゃないか?」と、思われる方はいませんか。
ノンアルを飲まれる方の中には、酔わないという安心感やお酒が入っていないという理由で飲んでいる方がいるようです。しかし、実はそんなことはありません。ノンアルでも酔ってしまうことはあるのです。ノンアルといっても微量のお酒が入っています。また、アルコールを飲んだときに起きる【ある記憶の働き】によって酔いに似た現象が起きるのです。
この記事では、ノンアルでも酔ってしまう理由について詳しく解説していきます。
ノンアルで酔ってしまう理由だけではなく、どのような方がノンアルを飲む際に、気をつけるべきなのかを解説していくので参考にしてください。
ノンアルにお酒が入っていなくても酔う理由
ここからは、ノンアルにお酒が入っていなくても酔ってしまう理由について解説していきます。
ノンアルにもお酒は入っている
実は、ノンアルにもお酒は入っています。「え?ノンアルでしょ?」と思われる方もいるのではないでしょうか?ノンアルコール飲料の定義というのは、含まれているアルコールの量が1%未満の飲料のことです。ノンアルを飲むときは表記を気にしないと、うっかりアルコールを摂取してしまうことがあります。
「お酒が全く入っていないノンアルが飲みたい」
そのように考えている方は、ノンアルコール飲料の表記にアルコール度数が「0.00%」と記載されていることを確認いただくと良いでしょう。
酔ったときの記憶が思い出される
ノンアル飲料を飲んだときに「なんだか酔ってしまった」と感じた経験はないでしょうか?それには【記憶】に原因があると言われています。アルコールの入ったお酒を飲んだ際に、「気持ちが良い」と感じるとそれを脳が記憶します。その記憶がある状態で、風味や味わいが似ているノンアル飲料を飲むとどうなると思いますか?
実は「気持ちが良い」という記憶が蘇るのです。
酔っていた時の楽しかった記憶や高揚感が思い出されて、酔っぱらったかのような感覚になります。
つまり、ノンアルを飲むことで「酔いに似た快楽」がもたらされるのです。また、ノンアルは「飲んでも酔わない」という安心感があるため、リラックスの度合いも上昇します。そのため、ノンアルを飲むとお酒を飲んだ時のような、心地良さを感じることが出来る!というわけです。
飲み過ぎ注意!ノンアルでも気をつけるべき方は?
ノンアルでも酔ってしまう理由について解説していきました。ここからは、ノンアルを飲むときに気をつけるべき方について解説していきます。表記を確認しないで飲んでしまうと、誤ってアルコールを摂取してしまう可能性があるので、以下の3つの方は注意しましょう。
妊娠中
妊娠中の方はアルコールの表記は必ず確認しましょう。先ほども紹介しましたが、アルコール度数が「0.00%」と表記されていない限りは微量のアルコールが入っています。なぜ、妊娠中の方がアルコールを摂取するのが良くないのでしょうか?それは、「胎児アルコール症候群」と呼ばれる赤ちゃんの人体の発達に悪影響を与える原因になるといわれて為です。胎児アルコール症候群は妊娠中であれば、どの時期にお酒を飲んでも悪影響が出るといわれています。
お酒の量に関しても、基本的には「何mlまでなら大丈夫」という基準はなく、どのくらいの量であっても悪影響が出る可能性があります。なので、妊娠中の方はアルコール摂取には十分気をつけておきましょう。
運転をする予定のある方
運転をする方もノンアルの摂取には注意しましょう。先ほども説明しましたが、ノンアルには1%未満のアルコールが含まれています。短時間にノンアルコール飲量を大量摂取した場合、酒気帯び運転の基準である呼気1リットル中0.15mg以上のアルコールに達することもあり得ます。
ノンアルに分類されているホッピーなら大ジョッキ3杯分です。十分に飲んでしまう可能性はありますよね。また、酒気帯び運転だけではなく、酒酔い運転になる可能性もあります。酒酔い運転とは、呼気に含まれているアルコールの量だけではなく、「正常な受け答えができない」「真っ直ぐ歩くことができない」といった客観的に酔っているという判断をされることで罰則の対象になることがあります。
ノンアルにも「高揚感」といったお酒を飲んだときと似たような状態になることもあるので、酒酔い運転と判断されるとは可能性はあっても、ほぼゼロでしょう。ですが、「お酒が入っていないから大丈夫」と判断するのは危険ではないので注意が必要です。
未成年はノンアルを飲んではいけない!その理由は⁉
未成年はアルコールの摂取は禁止されていますが、ノンアルの摂取も控えるよう各社メーカー側からは発表されています。理由としては、ノンアルを飲酒することで本物のお酒を飲みたいという気持ちを誘発させる可能性があるからです。
ノンアルを飲むことで飲酒に興味をもち、飲酒をするきっかけになりかねないということを危惧しているわけですね。最近のノンアル飲料は、味も風味もアルコール飲料にそっくりなので、飲みたくなる可能性は十分考えられます。
未成年の方は、アルコールが入っているノンアルはもちろん、全くアルコールの入っていないノンアルも摂取することはダメという事です。
仕事中の方はどうなの?
仕事中のノンアル摂取は賛否が分かれますが、法律上の問題はありません。しかし、飲み過ぎてしまい仲間に迷惑をかけたり、仕事が手につかなくなったりしては大問題です。職場で飲むのを禁止している場合や、極端にお酒を嫌う人がいる場合も辞めるべきです。社会人としてモラルのある範囲でノンアルを楽しみましょう。
まとめ:ノンアルもお酒として捉えておきましょう
ノンアルでも酔ってしまう理由やノンアルを飲むときに気をつけるべき人について解説してきましたがどうだったでしょうか。最後にまとめます。
・ノンアルコールでも1%未満のアルコールは入っている
・アルコールが入っていない飲み物を選ぶときは「0.00%」の表記の確認をする
・妊娠中の方はノンアル飲料の摂取に十分気をつける
・運転をする予定のある方はノンアルでも飲まないように
・未成年のノンアル摂取は飲酒の興味を誘発させる危険性があるので飲んではいけない
ノンアルコールという飲み物は、歴史が浅く、ルールが曖昧な部分があります。しかし、基本的にはノンアルもお酒であるという認識を持っておくと良いでしょう。「ノンアルだから大丈夫」と思って飲んでしまうと、大変な事態になるきっかけになるかもしれません。
お酒を飲むときと同様にノンアルとも付き合っていきましょう。
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